目黒五十番の歴史
創業者 皆川吉之助氏と神楽坂の「五十番」
「五十番」は「神楽坂五十番」の系列ですか?とか「五十番」は肉まんの代名詞のように使われているけれども「神楽坂五十番」とは何か関係があるのですか?という質問をよく受けるのですが、実は神楽坂の「五十番」というお店は目黒五十番の創業者となる皆川吉之助氏が実弟の田中ト天(ひろし)氏の養子先から頼まれて、ト天(ひろし)氏と一緒に始めたお店になります。
皆川氏は料亭の多い神楽坂でお土産品としての肉まんに着目し、日本人の口に合った「味にこだわった五目肉まん」や各種肉まんを考案・開発し、好評を得たのです。現在、コンビニで販売しているピザ肉まん・カレー肉まん・キムチ肉まんなどの元祖となったかもしれません。
また、皆川氏は神楽坂の五十番の肉まんのエキスパートとして活躍するかたわら、書家としても活躍しており、古くは東急グループの五島家にも出入りされていたほか自宅でも書を教えていた多才な人物でした。
目黒五十番の始まり
1987年1月(昭和61年1月)に皆川氏は実家のある目黒に移り住み、お店も目黒通りに開店をしました。これが目黒五十番の始まりであり、目黒に移ってからも、味や肉質にこだわった角煮まんを考案されました。その肉まんに対する情熱は多くの人に受け継がれ現在に至っています。